総合
この経費は本当に必要ですか?

財務コンサルティングの仕事で、キャッシュフローを改善する為に
着手する業務として、借入の見直しに次いで重要なのが、固定費の見直しです。


私自身が、お客様から依頼を受けて固定費の見直しをする際に、
一番多く発生する問題が「この経費は本当に必要?」かどうかを
判断することです。


中小企業の経営者は、事業を継続する責任がある一方で、
取引条件や経費については、自由に決めることができます。


その為「このぐらいの経費ならいいんじゃないの?」ということで、
必要以上に取引先の接待交際費を増やしたり、プライベートの経費では
ないの?と思えるような経費を計上したりすることがあります。


この点について、私から指摘すると「それぐらいいいじゃないですか?」
「これもダメなんですか?」といって驚く経営者の方が多いですが、
私自身は「事業を行う上で必要な経費ですか?」「その経費が売上に
結びついていますか?」「社員に堂々と説明できますか?」
という点で判断し、改善指導をさせて頂いています。


また、プライベートと思われる経費については、「細かいプライベートの
経費は会社では経費として認めません。ご自身のポケットマネーで
お支払してください。もし、ポケットマネーがが足らないというのであれば、
次年度からそれに見合う役員報酬を設定してください」
とお伝えするようにしています。


一見、厳しいように思うかもしれませんが、会社を安定的に成長させるには、
しっかりと利益を出して会社にお金を貯めなければなりません。


無駄な経費は、無駄な仕事を増やし、無駄な支出を生み出します。
結果として、会社経営にとっては何一つプラスになりません。


また、このように明確なルールを設定する別の目的は、
『自社の本当の固定費がいくらか?』を明確にすることでもあります。


自社で必要な経費だけが計上されていれば、昨年度や前月、予算との比較が
本当の意味で、価値あるデータとなってきます。


皆さんの会社では、本当に必要な経費のみが計上されていますか?


定期的に経費の見直しを行い、自社の本当の固定費がいくらなのかを
把握できる状態にしていきましょう。
コラムニストプロフィール
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森岡 寛(もりおか ひろし)
株式会社M's FACTORY(エムズファクトリー)
大阪・神戸を中心に中小企業向けの財務コンサルティング業務を実施しています。
具体的業務としては、①経理業務の改善アドバイス、②月次財務報告書の提供・報告、③金融機関からの資金調達・返済相談、④資金繰り改善アドバイス、⑤予算設定・管理、⑥管理会計導入、などが挙げられます。また、現在は訪問財務コンサル(関西圏対象)と、ITツールを活用したWEB財務コンサル(全国の中小企業が対象)の2つのサービスを展開しています。